「声」で感情をコントロールできる理由

先日友人から久々に電話がありました。
なんだか気落ちしてる声。
聞いてみればやはりちょっとした
トラブルに巻き込まれてると・・・その相談ごとでした。

・・・

声には意図が乗ります。
感情が乗ります。
言ってしまえば、魂が乗るんです。

全部わかってしまいます。

声には感情が乗る 魂が乗る

声には感情が乗ります。

私たちは、相手の顔や様子がわからない電話を通してでさえも、

元気がない様子や
怒ってる雰囲気や
悲しんでる空気を

感じることができます。

声の土台は身体であり、身体と心はつながっていますから。

だからこそ逆に「声」の方から感情を整えるよう試みることもできるんです。

感情や思考をそれ自身でコントロールするのは限界があります。
なので、心で上手く対処出来ない時は身体から入るというわけです。

身体から整えていくこと

そんな難しいことではありません。
私たちは知らず知らずのうちにそれをしています。

緊張をしている時に
「なんとかこの緊張を取ろう!」
と考えても緊張感は増して行くばかり。

でも、深い呼吸をゆっくり続けると
少し落ち着いて緊張が解れる・・・
誰もが似たような経験を持っているはずです。

呼吸法で自律神経のバランスを取ったり、
瞑想をして脳を強制的に休めるなどして
身体からアプローチをすることが
緊張やストレスを緩和させるために
役立つ方法だということ。
これは既に多く知られていますよね。

こういったことと同じです。
声も心や感情のコントロールに一役買うのです。

声で心をコントロールする方法

では、どうやって声で心をコントロールするのか。
これはシンプルです。

「安定した声を出そう」「気持ちよく声を出そう」とするだけでいいのです。

安定した響く声を出せている時の自分の身体の状態は、焦らず落ち着いた感情を持った時のそれと同じだから。

安定した声はバランス良く
一定の圧力を持った呼気が必要です。

バランス良く一定の圧力のある呼気は、
身体の外側の力は程よく抜けて緊張はなく、
身体の軸にだけエネルギーが流れてる時に吐き出せるもの。

余計な力が入ると呼吸はバラつくし漏れていくこともあります。

身体の方はといえば、こう。
大地に足をしっかりとグラウンディングし、
身体のど真ん中を感じて軸を整える。

丹田をエンジン核とするよう下腹部まわり、
腹をドスンと据えていく。

響く声もしかりです。
首回りや顔、上半身に力が入っていたら
声は響かないのであくまでリラックス。

・・・・

身体の土台をこんな状態に保ててる時は、
心も穏やかで揺らぎなく心地よくなります。

リラックスしているけれど自分の軸がぐっと入ってる状態ですね。

身体を整えることで自然と心も落ち着いてくるんですよね。

あ、別にこれはスピリチュアルの話でもなんでもないですよ。

ボイトレで最初にやる身体の使い方です。
安定して響く声を出す最初の土台の部分なんです。

身体のど真ん中だけに意識を向ける

何度も繰り返しますが、人間の心と身体はつながっていますからね。

身体が落ち着いてしまえば心も少しずつ安定して行くものものなんです。

では具体的にどうするか。

まず身体をリラックスさせて
呼吸に意識を向けるところから
練習をしてみてください。

その時少しおへその下から腰全体の
土台をぐっと支えられるように。

重いものを持つ時を思い出してください。

腰回りが「フンっ!」とふんどし感でてきません?
あれです(笑)

少し下腹部に力を入れるイメージです。
お腹を凹ませすぎないように要注意。

どうしても上半身全体に
力が入っちゃう人は
寝っ転がりながらやるのも有効です。

かたちから入る!

たとえメンタルが安定してなくても、
まだまだ緊張してるなって思っても、
身体からはいっていくことは遠回りではなく、むしろ近道。

私は安定した声に向けてこんな風に身体を整えていくうちに、メンタルも安定してきました。

もちろん、心と向き合うことも無視はできない部分もありますが、身体から入る方がよほどシンプル。同時に併走させることでも変化のスピードは加速します。

まずはカタチからでいい、少しずつ整えていきましょう!

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