マインドフルネスってなんなワケ?
歌は身体が楽器です。ボイトレで身体のポテンシャルを生かして軸を整えれば、自然と声と歌は変わり心も整ってきます。
私自身の経験によるもので、そこを通して私は物の見方がかわりメンタルが、いや人生が一変しました。
このことをいろんな人にシェアしていきたいと思って歌ったり教えたり喋ったりしています。
でも、
「ボイトレで身体のポテンシャルを生かして心を整えれば、自然と声と歌は変わり心の軸も整ってきます。」
それだけ言っても一体なんのことかピンとこないですよね。
もちろんセッションやレッスンをすれば体感していただけることなのだけれど、画面や音声を通じて理解してもらうのはなかなか難しい。
そこで私が常日頃思っている「ボイトレはマインドフルネストレーニングである」ということを説明すれば、少し解像度はあがるのかな・・・?
と思って少し書いてみております。
マインドフルネスとは
マインドフルネス。言葉そのものはまだそこまで馴染みはない言葉かもしれません。
・瞑想などを通じた脳の休息
・瞑想から宗教色を取り除いたもの
等々言われてます。
具体的にいうと「良い悪いなどの価値判断をせずイマココに意識を集中する」こと。
呼吸の時の息の流れや身体の動きに、食事の時の動作や咀嚼、また歩いてるときの一挙手一投足に集中する。
今の状態に集中し、あれこれ未来や過去のことを考えて疲れている脳を休ませ、心を穏やかにさせることです。
グーグルなどの大企業でも研修に取り入れられていたりとか。スティーブジョブズも「禅」にはまっていたそうですもんね。
私はマインドフルネスの専門家ではないですが、一時期集中してマインドフルネス的瞑想をしていたことがあります。それで気づいたんです。
これめっちゃボイトレじゃん!!!
と。
今は自分でボイトレをする時も、レッスンで生徒さんにアドバイスする時も、「まさにマインドフルネスだ」としみじみしております。
ボイトレは自分の楽器としての身体を最大限に生かし、無理なく最も良い音を鳴らすこと。そのために身体の内側にものすごく集中するんです。
この声を出した時に
身体はこんな風になっている。
その時聞こえる音はこんな感じである。
あ、今良い声!
それをもう一回再現してみよう。
さっきの身体の感覚をもう一度!
こんなことを初めから終わりまで繰り返すのがボイトレ。マインドフルネスっぽいでしょう?
そうやって身体の内側と向き合い、出てきた声を余すことなく捉えて、もう一度再現しようと力みを抜いていく。そうすると自然と楽器として最善の状態に届くようになり、自ずと良い声が生まれ出て、歌も変わっていく。
こうなったらもうこっちのものです。一般的なボイトレの成果も出てるということ。繰り返して自分のものにするまでです。
とことん自分の内側と向き合う。これはマインドフルネスでありボイトレです。
動画でちらっと話しています。
動画を見るとなんとなくでも、「ボイトレってマインドフルネスなんだ」とわかっていただけたるかと思います。
声を出してマインドフルになってみる
きちんとボイトレして発声しなくても、ただ声をだすだけでマインドフルネスは体感できます。
自分が出しやすい音程で「マー」と一音出して出来る限り伸ばしてみてください。(これをロングトーンと呼びます。)
その時自分の内外で何が起こってるのかをチェックしてみてください。
耳から聞こえてくる声は揺れてるかまっすぐか
息が混じった声かそうでないか
喉周りに振動を感じるか
口の感覚はどうなってるか
鼻腔の響きは感じるか
胸のあたりの共鳴は?
顔全体で感じる共鳴は?
足の裏を感じられるか
部屋の空気はどうなったか
力んでる場所はどこか
首や肩に緊張はあるのか
お腹や腰回りはどう動いてるか
息継ぎの時の呼吸はどこを通るか
etc・・・・・
大事なポイントとしては
- 無理ない音程でやること
- 良し悪しの評価をつけない
まずはジャッジメントをしないようにしてください。
レッスンでも、声出して2秒後くらいに「あーだめだ」と首を傾げて声を出すのをやめちゃう人いるんです。
ろくに聞いてもないのにそれで何がわかります?っていつも思う(笑)。
まずは出して体感してください。そして少しずつ心地いい方に持っていくことが大事。そのためにも無理ない音程から始めること、大切です。
マインドフルネスな生き方で歌も人生も変わる
この気づき、冒頭でも書いた通り、私自身の経験によるものなんです。
突然のストレス性喘息で音楽のキャリアを断念した後、迷いに迷った挙句、直感のままメンタルヘルスや心理学を学び、本気のボイトレを始めました。
そうしたら、身体が変わり歌が変わり心が変わり、本当に生まれ変わったようになりました。喘息も少しずつ落ち着いてきました。マインドフルネス的な在り方で人生そのものが変わったようです。
うちの母親も当時こんなことを言ってました。
「前はただうまいってだけだったけど、なんか声と歌に説得力が出てきたね」
娘には容赦ない毒舌な母でしたので本当のことでしょう。
また、スポーツ選手であるお世話になっていた整体師さんに「身体の軸が全く変わったけれど何かやった?」とも言われたことがあります。
他にも多くの人に似たようなことを言われました。ありがたいことです。でもさほどそれは重要ではありません。なぜなら自分が本当によくわかってるから。
それ以前の私と今の私って人が全く違うんです。生まれ変わったとさえ思います。
そうやって声も歌も心も変わって、歌うのも生きるのもずっと楽になった経験を、いろんな人にシェアして少しでも役に立てたら嬉しいです。
次回はそんな風にマインドフルネス的ボイトレに至ったワケについて書いていきますね。