こんにちは、フェルナンデス由布子です。
私が心と身体に着目したボイトレをしているのは、30歳になるころに突然発症した喘息がきっかけです。
何やっても治らずストレスばかりかさみ、
自分の本心と真正面から向き合うしかなくなりました。
おかげで得られたものは大きかったし、
一時期は喘息も収まりましたけれど、
治療とこれはまた別の話でね、
しっかり治していかねばいけないんです。
何度かこのトピックで記事を書いておりますが、
去年は本当にひどい発作を繰り返し、
今年の秋も1ヶ月ほど状態が悪かった。
でもこの漢方に救われました。
喘息が悪化してしまうと、薬を飲んでもおさまらない、ということがあります。
そんな時私は藁をもすがる気持ちで検索するんです。
気持ちもネガティヴになってるし必ずしも有益な情報が手に入るわけでは無いことも、場合によっては余計辛くなることもあると、わかってます。
でも、自分の症状に似てる人がいれば、何をして改善したのか、悪化したのかをチェックし自分に合う治療法が無いか、この分野に長けてるクリニックが無いか、なんでもいいから調べたいんです。
自分の状況と酷似する人がいた時は目がらんらんと輝きました。
誰かが息苦しくてどうしょうもない時、少しでもこの記事が役に立てばいいな、と思います。
喘息の原因と記録
風邪引くのも珍しかった私が30になるころ突然成人喘息を発症し、これから!という時期に歌のキャリアを投げ捨てました。
これには、自分の弱さや逃げも関わっています。
おかげで精神的に生まれ変わったので喘息になったのも必要な流れだったのだ、と今は思えます。
10年近く経つ頃には体質も変わっていったのか、だいぶよくなっていました。
しかし、落ち着いたのもほんの束の間、2018年の秋から突然、非常にハードな発作が起こるように。そしてコロナ禍に突入、慢性的な発作状態に陥ってました。
2018年は6月の終わりに次兄が3ヶ月の闘病生活の末なくなり、そのショックからか、円形脱毛や声が出なくなるなど色々不具合がでていたのでストレスが大きかったのもあるかもしれません。
・・・
大人の喘息の原因は様々です。
私の場合は(もちろん他にも同じような方はいますけど)、アレルギーが特になく(!)気圧や気温の変化、鼻炎との関連が強いです。またストレスなどにも誘発されます。
普通の人ならなんてことのない変化に適応できないのだと思います。
一方、治療にはガイドラインがあり、季節ごとに冊子を病院でいただくんですが、それを見る限り薬も治療法もだいたい決まってる。
つまり正直なところ、どこの病院に行っても治療に大きな差はありません。
患者ができることは、
薬でできる限り症状を抑えつつ、環境の変化に対応できるように、体質を少しずつ改善する。そしてメンタルにも関係するなら穏やかに過ごせる心を育む。
色々勉強して、そんな考えに至っていました。
喘息の発作真っ最中は・・・ググる
・・・しかしですね。
本当に苦しい時はそんな流暢なことは言ってられず「どーでもいいからすぐ効く薬くれええ!!」と思うのみなんですよ。それでググるんですw
昨年は緊急事態宣言も発令され仕事が減っていましたが「仕事あってもできなかったんじゃ無いか?」
と思うほど毎日息苦しかったです。
この息苦しさはコロナ!?と不安にもなり、喘息のクリニックに行って相談をし血液検査で炎症反応を調べ、肺炎がないかレントゲンも撮りましたが問題なし。
季節の変わり目もありコロナのストレスもあり、発作が治らない患者さんが増えているとのことでした。
いつのも薬に加えてステロイド錠剤も服用しましたが、なにもかわらない・・・・
そういうわけで、いつものとおり、ググりまくりました。
しかしです。
より専門的な病院もあるけれど、検査が詳しくなるだけで薬に大きな差はないだろう・・・
津村の漢方だって処方してもらったなあ。
アロマも鍼灸もすでにためしずみ。
食事療法もファスティングも時間がかかる。
メンタル的なものはだいぶ学んだ。
そんな風に、モヤモヤしながら出ている症状や状態をもとにあれやこれや検索しているうちに行き当たったのがこちらの漢方薬局です。
甲府にある漢方坂本
https://kanpousakamoto.jp/
それが昨年の5月の半ばごろでした。
喘息のため漢方薬局でやってもらったこと
煎じ薬の本格的な漢方はものすごく高い印象がありません?
以前1、2度都内の漢方専門医で頼んだことがあるのですが、毎月3万近くかかる割には症状の緩和を実感せず続けられませんでした。
一方、こちらの漢方坂本さん。
THE東洋医学の本格的なサイトに丁寧な症状説明のブログ。
高いだろうな、と思いつつ早速問い合わせたところ、
概ね1日550円。できれば電話相談ではなく一度来て欲しい。
ということでした。
1日550円なら十分続けられる金額。むしろ漢方薬としては良心的では?
とホッとして、緊急事態宣言が明けると見越し6月頭に予約。
当日は新宿バスタかラピューーーッと行って来ました。
1時間近くの丁寧な問診では、顔色や体格などもチェック。やっぱり行ってよかったです。
また、こちらが伝えた話から言い当てられた状態はどれもこれもドンピシャ。
ちなみに私の症状は東洋医学的には「脾」の緊張が激しくこり固まり、それが喘息にも、そしてもう一つ気になっていたので相談した婦人科系の疾患にもつながっているとのこと。
問診の後は、桐の箱のような薬箱に入った漢方薬を「この匂いはどうですか?」などなんども確認されて私のためにブレンディング。オンリーワン、オーダーメイドの漢方の煎じ薬です。
1日分にまとめたものを1週間分いただきました。
まずは味として飲み続けられるかどうか、それから症状にアプローチできてるか、それを確認するため最初は数日分だとか。
すべて服用が終わってなくなったら電話で再オーダーをしますが、必ず店主の薬剤師先生に代わり、毎回軽い問診をしてくれます。
そこで緩和している症状も新たに気になることも、色々相談しちゃっています。
「このまま行きましょう」ということもあるけれど「じゃあこれも足してみましょう」と、新たな処方をしてくれることも。
追加をしても金額は同じです。(稀に漢方薬によっては高くなることもあるとか)
漢方薬をのみ出した結果
昨年3月頃苦しくなり始めた頃はあまりにひどいので、喘息日記をつけていました。
睡眠時間や天気の様子はもちろん、生理や便の状態までもつけて改善のヒントを探してたんです。
こちらの漢方薬を6月3日から半年間毎日飲み続けていたのですが・・・
6月はまだ少し波がありました。
7月に入る頃には喘息日記に「発作なし♬」メモが続くように。
8月になったら日記のつけ忘れが続き、2週間後にはもう日記をやめちゃいました。ほとんど変わらないから。
9月の台風シーズンに少しぶりかえし苦しくなり始め「あれ。。また来た・・」そう思ったのもつかのま、すぐ落ち着きました。
この頃から毎月の月経量の方も落ち着いて来ました。
10月にPMSでイライラが強いことを先生に電話で伝えたら新しい漢方薬がプラス。その次の生理から早速イライラすることはなく1年経っています。
11月に便秘が重なったことを伝えたらまた新たな漢方薬がプラス。
初めて服用した次の日に、「あれ?私なんで下痢なんだ?」と思ったほどで(笑)。
あまりの即効性にそれとは気がつかなかったほどです。
ちなみに追加の漢方薬は、量の調節ができるように、メインで処方されてる漢方薬とは別包でくれています。
「効き過ぎたら半分とか1/3とかにしてくださいね」と言われてます。
実は今年の8月頃、かなり良くなってきたのもあり、1ヶ月くらいさぼってしまったのですよね。そのせいかはわかりませんが、9月から10月の台風シーズン、去年の春のような苦しい発作が続く毎日になってしまいました。
9月終わりに再開して、3週間もしたら落ち着いてきました。本当にすごい、西洋薬みたいです。
今私が調合していただいているもの。
この経過を見るとわかりますが、状態が良くなるだけではなく、即効性があります。
漢方はゆっくり効いていくようなイメージがありましたが、見たてさえ合えばすぐ効いてくるようです。素晴らしい先生だと思っています。
コロナのせいか混みだしたようで今や依頼してから1週間後の発送、、になるほどの人気っぷりなようです。
そりゃそうだろうな。確かな見立てと良心的な価格と丁寧な対応。
送料込みで18,000円近く毎月かかりますが、これで体調が落ち着いているわけなので全く高いとは感じません。
長いおつきあいになりそうな気がします。
歌い手として喘息と付き合う
もし今喘息で苦しんでる人がいたら、薬飲んで治らなくても諦めず続けてください。
喘息の人の器官は平常時も炎症しています。刺激によって発作時にさらに中がむくんで狭くなります。あまりに治療をしていな時間が長いと、どんどん治りにくくなる、と専門医に言われました。
私はそれに陥って治りにくくなっていたようです。そうなると根気もいるし時間もかかって大変。だから今薬の成果が感じられなくてもぜひ続けてください。
そして、上述しましたが、小さなアレルギーなどの変化や刺激、普通の人ならなんてことのないことに反応してしまうのが私たち。
少しずつそんなストレス耐性をつけられるよう、食事に気を使い、睡眠時間もたっぷりとり、穏やかに過ごせるようなメンタルも整えていきましょう。
穏やかなメンタルは健康から、でもあるので発作で苦しい時はなかなか辛いものがありますが、気になる自分の性格や気質を書き出して冷静に見てみるのも大きな手助けになるはずです。
そしてピンとくる方はこちらの漢方もぜひに。諦めないで色々試して元気に過ごしましょう。
私自身、歌手としては大きな爆弾を抱えているような心持ちになるときもあります。そもそも歌うための楽器として不完全なのでは、と思うこともあります。
でもその分効率的な呼吸を実践しています。体を緩めて無理をしない呼吸法をトレーニングで培い、安定した声も手にしてきました。デメリットばかりではありません。
一生付き合うかもしれない私のこの症状。大事な身体という楽器とともに見つめ続けたいと思います。今息苦しくて辛い人、必ず道はひらけてくるはず。一緒に頑張りましょうねー!