RESPECT!

昨年11月見逃したこちらが近所でやっていたのを教えていただき、観に行ってきました。

Queen Of Soul アレサ・フランクリンの自伝的映画。

壮絶な幼少期の経験・・・温かく、でも時に歪んでいるとも見える家族の愛、黒人の抱えてきた問題と歴史、そして信仰心と自分の生きる道・・・

代表曲である「RESPECT」がこの世に生まれ出たあたりからもう涙が止まらず、胸が震えっぱなしでした。

ジェニファーハドソンの歌声がまた更に拍車をかけて胸を揺さぶる・・・・最後のアレサご本人の映像は、YouTubeで何度も見たことあったのにもう大号泣。嗚咽出るほど映画で泣いたのは初めてかもしれません。

最初に大泣きしたのは夫と別れた時。不当な扱いを受けていたアレサ自身の過去との決別にも涙涙・・・

でも、暴力を繰り返す夫であるテッドの方にも泣けてきて。

彼がもう、外的に怯え吠えて噛み付く小さな子犬に見えてしまい・・・悲しくてたまりませんでした。黒人の女性の抱えてきた長い苦しみもさることながら、男性たちがどうやって自分の人生を守ってこなければならなかったのか、、など、いろいろ想像してしまった・・・

私は学生時代HipHopにハマり黒人文化に傾倒した時期があって色々読んだり見たりしてきて、、体験したりしたものもあって、色々知識はあったように思っていました。(随分と離れているので忘れているものも多いけれど)

でもこの年齢になったからこそわかるものもあるなあと。でも日本人である私には一生わからないものもあるだろうと同時に強く感じもしました。

・・・・

自分の中の闇を抱えながらもアレサが光を見失わなかったのはやはり信仰心でした。

「明日のことはわからないけど、今教会にいる、神のそばに。神は理解してくれている。」

この真実ほど励まされるものはありません。

これは誰にとっても。

私はクリスチャンでは無いけれど、大いなるものが自分の近くに入ると強く感じたことが一度あって、その温かさに泣いたことがあります。

それは30代半ば頃。喘息のせいにして音楽の世界を諦めて会社員をやっていた頃です。

それでも、どうしても満たされぬ想いがあって、自分の人生これでいいのかと悩んでですね。

治らない喘息をきっかけに心理学やメンタルヘルスを学び、自分の思いに正直に、思い通りに生きようと決め始めた頃だったかな。歌を再開する少し前です。

「神との対話」という、自分の(おそらく)ハイヤーセルフとの対話の本を読んでいるまさにその最中、突然ふっと風が吹いてすっごく暖かいものに抱きしめられたんですよ。本当に。

あ、これが神であり、何か大いなるものであるに違いない。とわかりました。

どんな神様でも仏様でも、宗教でなにかの哲学でも信念でもよりどころでも、何かそんなものがあってそれが自分の核にある。

それが人生における本当の豊かさや強さです。

どんな辛いことが続いても、苦しみ道に迷っても、その核さえあればいつでも自分自身の生きる道に戻ってこれるから。

こんな素敵なことってないと思います。

そして、アレサ・フランクリンのように、人生の悲しみも苦しみも喜びも、それらの感情が自分の核にある神と共にある尊さも、余すことなく歌に表せるということが本当に本当に素晴らしいんです。

だからこそ世界中の人の心を揺さぶり続ける歌を歌えたのですよね、きっと。

そこに、ただただ感動です。

もちろんね、これは映画なので真実と異なる部分も過不足もあるだろうと思います。でも映画のアプローチと俳優たちの演技も本当に素晴らしくてね。気づきを色々いただきました。

この映画館では、2本立てで「Amazing Grace」も同時上映されていました。

こちらは去年タイムリーに観られたから今回はいいかなーと思ったけど、この流れで見たかった!!!仕事があったので泣く泣く(文字通り)映画館を後にしました。

私の真ん中にあるもの、なんだろう?もう一度思い出しました。

あなたの真ん中には、なにがありますか?

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